先日知り合いからの紹介でホストファミリーになりました。初めてのことだったので、調べたり経験者に聞いたりして準備して受け入れてました。
初めてのことは、何を準備すればいいか戸惑いますよね。私の場合、調べるまで食事の準備のことで頭がいっぱいでした。日本食好きかな?食べられるかな!?等々。。
この記事では、ホームステイの受け入れをして実際どうだったか、準備して役だったことは何かをまとめています。
ホームステイに来る方の情報を知る
全く知らない方を家に受け入れるのですから、事前にある程度相手の情報は知っておきたいですね。
好きな食べ物や苦手な食べ物がわかれば、食事の用意もしやすくなります。
我が家の場合、事前に伝えられたホームステイに来る方の情報は以下のようなことでした。
- アメリカ人大学生
- 我が家に泊まる期間は一週間
- 平日は学校へ行く。休日は自由行動
- 朝食と夕食を提供する
- 日本語は少しわかる
他に現在学校でどんなことをしているか、嫌いな食べ物は何か、興味のあることなど簡単なプロフィールを書いた用紙をいただきました。
かなり詳細に情報提供していただいたので、なんとなく相手の人物像を想像できたので安心でした。
事前に準備したこと、準備した方がいいこと
ホームステイを受け入れるときに準備したこと、準備して役だったものを紹介します。
1、部屋と寝具の用意
まずは寝るための部屋と布団を用意しました。我が家の場合、空いている部屋があったのでそこを使ってもらうことにし、布団はベッドがないため、床に敷いて寝てもらいました。
来られた方の背が高く、日本のシングルサイズでは小さかったのが申し訳なかったです(^^;)もし新しく布団を購入されるなら、少し大きめをおすすめします。
部屋には机も用意しました。大学生なので学校の課題に取り組むために必要だったからです。
交流のためかリビングで課題をしていたので机を使う機会は少なかったようですが、準備しておくと喜ばれます。
2、翻訳アプリのダウンロード
私は英語が話せないので、翻訳アプリは必須でした。
ネットで翻訳してもよかったのですが、アプリの方が早く使うことができたのでアプリにしました。無料で探したところ、Weblioのアプリが見やすかったです。翻訳するとおかしな英文になることが多々ありますが、Weblioは似た文章が例文として表示されるので、ほとんどその例文を使ってコミュニケーションをとっていました。
利用したアプリ:英語辞書アプリWeblio
使う言葉(文章)は先に翻訳しておきリストに入れておくと便利です。
例えば何時に帰ってきますか?→What time do you come home?などですね。
他には辛い物は食べられるか、夕食が要らない場合は早めに言ってほしいというようなことを用意しました。
3、朝食、夕食のメニューを考える
「普段通りの日本を知ってもらうため、食事メニューは普段通りにしてください。」と言われていたので、普段のメニューを基本に考え、でもすこ~しだけ豪華にしました。
例えば普段通りの白ご飯、味噌汁、焼き魚、お浸しや冷奴を出してどれも食べられなかったら可哀想だな、と思ったので+唐揚げを作るという具合です。また個別に皿に盛り付けて出すと、苦手でもその量を食べないといけないので、大皿に盛り付けて食べる分だけ取ってもらっていました。
作って喜ばれたのは、肉系料理です。特にハンバーグ、唐揚げ、ラーメンはホームステイを受け入れた他の家庭でも喜ばれたようです。カレーも喜んで食べていましたが、海外のカレーは日本のものとは違うので、人それぞれ好みがありそうですね。サラダを含む野菜をあまり食べてなかったことも印象的でした。
またご飯を食べられないことを考えて、デザートも用意していました。お団子やお饅頭、最中アイスは珍しかったようで写真を撮り喜んで食べてくれました。
4、家のルールを書き出す
こちらが常識だと思っていても文化の違いで全く別の行動をされることもあるので、家でのルールを書き出しました。書き出したのは以下のことです。
- トイレの使い方
これは実際に動きで説明しました。受け入れ前に調べたところ、海外ではトイレの水量が弱くトイレットペーパーを流さない地域があるようなので、流すことを説明しました。 - お風呂の使い方
シャワーの温度設定の仕方や、湯船につかる場合は身体を洗ってから入ってくださいといった説明です。 - 靴は脱ぐ
玄関で靴を脱いでから上がることを説明しました。 - 洗濯機の使い方
実践で伝えました。ボタンがたくさんありややこしかったようで、結局操作や洗剤入れは私が行いました。乾燥機能付きの洗濯機なので、乾燥も使うか聞き乾燥後は自分で畳んでもらいました。 - 冷蔵庫の使い方
ジュースなど入れても良いようにスペースを提供するか、お茶や水を自由に飲んでいいのかを決めて説明しました。 - ごみの分別方法
ごみは地域によって捨て方が違うので、分別してもらうよう説明しました。袋に燃えるゴミ、燃えないゴミと書いて渡しました。 - エアコンの使い方
部屋にエアコンがなかったので、我が家では扇風機の使い方を説明しました。扇風機で耐えられる気温の時期だったのでできたことですけどね。 - 食事時間
朝食は○時、夕食は○時くらいと決めて伝えました。(事前に相手の外出時間を確認してから)時間をはっきり伝えることで、朝の起きる時間や帰宅時間を調整できるだろうと思い伝えました。 - 入浴時間
夜に入らず朝のみ入る方もいるので先に確認し、時間を決めて入ってもらいました。家族全員が風呂、朝なら洗面所を使うので、はっきり時間を決めてその時間内に入ってもらうのがお互いにいいと思います。
5、路線図(英語版)を印刷する
電車の乗り方は国によって違い、似たような名前の駅もあるので路線図を印刷して最寄駅をチェックしてあげるとわかりやすいです。
6、家から最寄り駅までの地図を印刷する
我が家の場合は住宅街で似た家が多くややこしいので、地図があると分かり易かったようです。
実際、同時期にホームステイされた方で家の見分けがつかず2時間近く周辺を探し歩いておられました。知らない土地での迷子は不安だっただろうな。。
休日の過ごし方
休日をどう一緒に過ごすかもホームステイの受け入れで悩むポイントですよね。
ホームステイに来る方が何に興味があるのか聞いてから決めた方がいいと思います。もし特になかったら、近くのお寺や神社など日本の文化に触れるのがよいです。
我が家の場合は、興味あるものについて詳しく聞いてその専門店に行きました。日本にしかないお店だったので、とても喜んでくれました。
楽しく休日を過ごすポイントは無理をしないことです。入場料が高い場所に連れていったり、おいしいものを食べさせたいからと高いお店に連れていってあげる必要はありません。ホームステイに来る方も、高い入場料を払う余裕はないかもしれませんし、だからといって払ってもらうのは気を使います。
B級グルメもすごく喜ばれますし、普段使いのスーパーや専門店を珍しがって喜んでくれることもあります。日本では身近で普通なことが、海外ではそうではなく留学生にとって興味のある場所であることは多々あります。
まとめ
ホームステイで他の家庭に入って生活するというのは、緊張したと思います。気遣いが感じられ初めはお互いに遠慮があったものの、だんだんと薄れて仲良くなれました。子どもはすぐに懐いてトランプや風船で遊んでもらったり、英語の発音を教えてもらったりしていて、そのおかげで私も気さくに接することができました。
また日本語が少しわかる方だった点はとても助かりました。自分の英語力がこんなにも低いのかと思い知らされましたね。。文章にできず、単語とジェスチャーで乗り切りました。たどたどしくも会話し、言葉の壁でお互いに??となり、携帯で翻訳して調べるというシーンが何度もありました。通じ合ったときはみんなで拍手して喜びあいました(^^)
大変だったと感じたのは食事です。
嫌いでもはっきりとは言えないだろうと思ったので、探り探り種類が偏らないように出しました。これは初めてのホームステイ受け入れだからかなとも思います。何度か行えばだいたいのパターンができるので、そんなに大変ではないのかもしれません。
普段の生活とは違って刺激があり大変でしたが楽しくもありました。英語を理解できて話せたら色んな話ができたのにな、と勿体なかったと感じます。もっと仲良くなりたかったです。帰られてからは家ががらーんと広く感じられて寂しくなりました。
ホームステイを受け入れるか悩んでいる方は、ぜひトライしてほしいです。
海外の文化に触れられるだけでなく、日本のいいところも再確認できますよ。