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1995年1月におきた阪神大震災、2017年3月の東日本大震災、2016年4月の熊本地震、2018年9月の北海道地震と大きな震災が続いています。
地震では家具の転倒によってけがされる方が非常に多いようです。近年の地震で怪我された方の30~50%の方が家具類の転倒が原因になっています。家具が転倒すると、下敷きになってけがをするだけでなく、逃げ道も塞がれてしまいます。
私自身も地震への備えをしておかないとと思い、家の中を見直しました。
この記事では家具の転倒防止方法を紹介し、我が家ではどのようにしているか紹介しています。
家の中にどんな家具があり、固定が必要か検討する
震度5以上の地震では、大きな棚や冷蔵庫、ピアノも転倒する恐れがあります。
家にはどんな家具があるかチェックし、固定するかどうか、固定するにはどのようにするか検討します。
我が家では、家具の下へ敷くジェル状のマットのみ使っていましたが、棚の固定はしていませんでした。冷蔵庫やテレビ台、本棚など大人の目の高さまである家具がいくつかあるので、それらを壁と固定しようと思います。家の壁は石膏ボードです。
石膏ボードと重い家具を固定するには
家の中で柱が見えているのなら、柱と家具をビスとL字金具で固定すればOKです。問題は柱が見えないときです。我が家の壁もまったく柱は見えません。
まず固定できる柱を探しましょう。(方法は次項目で紹介しています。)
石膏ボードと家具を固定すればいいのでは?と思うかもしれませんが・・・
柱じゃなくても、石膏ボードと棚を固定すればいいのでは?と思い、一度試しましたが強度がなくダメでした。。ちなみに、無謀にも(?)石膏ボード用の3点止めピンで試しましたが、手で家具をガタガタと揺らしただけでピンが外れてしまいました。
石膏ボード用アンカー(中空アンカー)もありますが、おすすめできません。石膏ボード用アンカーはネジやクギの使えない中空構造の壁や天井に使用するもので、下地のない部分に使用します。これは重い家具には耐えられないことがありますし(実際アンカーの説明書きにも書かれています)ネジを締めすぎたり、棚と固定するときにガタガタと揺らしすぎると外れてしまうことがあるようです。地震の時に外れては意味がないので、柱と家具を固定するのが一番安全です。
下地(柱、間柱、胴縁)を探す
壁の構造は、下図のようになっています。
柱は910mmもしくは1820mmの間隔。その間に間柱があります。間柱は木造住宅なら455mmか303mmおきに入っています。窓などで間隔が不規則になる場合はありますが、基本的に等間隔で間柱が並んでいるので柱を2本見つければあとはわかりやすいです。横方向に貼られている胴縁は最近の家ではない場合もあります。これら柱、間柱、胴縁を下地といいます。
下地の探し方は3通りあります。
1、壁を叩いて音の違いで見分ける
下地があるところは叩くと高く硬い音がします。
2、まち針をさす
壁に針をさし、奥までさせず硬いところが下地部分です。
3、センサーを購入する
下地の位置をセンサーで知らせてくれる機械がホームセンター等で販売されています。壁に沿って動かし電磁波を使って下地の位置を探し当てます。安いものは1,000円代で販売されています。
下地と家具を固定する
探し当てた下地(柱、間柱、胴縁)と家具をL字金具とビスで固定します。
家具の頂部と壁を固定する
地震で揺れた場合、壁際にある家具は頂部が前へと転倒するので、転倒させないようにするには家具の頂部と壁を固定します。このとき、固定する点に家具の重量の約半分の力が加わることを想定してください。つまり、重さ200kgの本棚では、固定箇所に100kgの力が加わります。
固定したい位置に柱がないときは、板をわたす
壁に沿って板をわたし、板と柱をしっかりとビスで固定します。その板と家具を固定すればOKです。
どんなビスを使ってとめるのか
一般的な石膏ボードは奥行9㎜か12.5㎜くらいです。だから石膏ボードの奥の柱まで届くように25mm以上のビスで固定します。
つっかえ棒を使う方法もある
つっかえ棒を有効的に使うには、家具と支える天井の隙間が小さいこと、天井に十分な強度があることです。
一般的に和風の木造建築では天井に十分な強度がないため、天井を突き破ってしまう恐れがあります。また、通常のつっかえ棒は縦揺れには強いが横揺れに弱いという弱点があります。横揺れにも対応しているつっかえ棒も販売されているので、説明書きをよく読んで購入する必要があります。
こちらの公式情報も合わせてご確認ください。